投稿者: 丸山公紀

  • ■「なにわの塔」に響き渡った「故郷」の歌声

    ~英霊に感謝の誠を捧げた慰霊祭に29名が参加~

    昨日23日の夕方に沖縄から帰阪したが、新緑のような温かい陽気から一気に風
    の冷たさが身に染みる大阪に戻って来たことを改めて思い、沖縄は温かったのだ
    と思った。

    21日からの「第3回なにわの塔慰霊祭」は2日目の午後から夕方に小雨が降っ
    たのを除いては爽やかな天候に恵まれて、当初予定していた行程を無事に過ごす
    ことができた。小生にとっては昨年11月の天皇皇后両陛下の奉迎活動への協力依
    頼の沖縄行きであり、これで5回目となったが、回数を重ねる度に、沖縄という
    存在が今日の日本人にとって欠かすことのできない重い歴史を持っていることを
    益々感じるツアーとなった。今回は神政連の主催であったが、参加者は29名で神
    社界以外にも日本会議の会員の方もおられ、文字通り日本会議と相提携した行事
    となった。

    okinawa1 21日は午後、波上宮で正式参拝を斎行、沖縄に入ったことと慰霊祭を無事に行
    わせて頂くことを心を込めて祈らせて頂いた。ご案内役の末安名誉宮司が昨年の
    提灯奉迎活動が盛大に行われたことや辺野古への基地統合に向けた国民運動もこ
    れから起ころうとしていることなど、沖縄が変わりつつある近況を詳細にお話し
    頂いた。小生は日本会議沖縄の事務室を訪ねたが久留島さんや坂本君達が頑張っ
    ていた。

    その後、ツアーの中心行事である「なにわの塔」のある平和祈念公園へ向かっ
    た。ここはいつも見渡す限り木々の緑が広がっているが、各県ご出身の英霊が
    ずっと沖縄と日本を守り続けていることを身体に感じる場所である。なにわの塔
    は摩文仁の丘の丁度、中心に位置している。到着するとスタッフメンバーが当日
    早乗りして大阪から持ってきた水、お菓子、たばこをはじめとして色々なものが
    乗せられた祭壇、テントや椅子や音響器具を準備していた。ありがたいことである。

    慰霊祭には、渡慶次・沖縄神社庁長や加治・護國神社代務者にもご参列頂き、
    大阪府ご出身の英霊の方々の御霊に心から感謝の誠を捧げるお祭りとなった。斎
    主の菅野宮司の祭詞は、私達が英霊の方々の思いをつないでいく誓いとなり、ま
    た祭壇の前での舞姫の糸数さんがみたまなごめの舞と浪速神楽を奉納したが、日
    差しが強いにもかかわらず、その時だけは一陣の涼しい風が吹き渡り、御霊がこ
    のお祭りを喜んでいることを実感して、心安らぐひとときとなった。最後に衞
    藤・本部長が挨拶の後、全員に「故郷」の歌詞を配布して全員で唱和したが、そ
    の歌声がなにわの塔に響き渡り、思わず感極まった。

    okinawa2 22日は宿泊場所から沖宮を自由参拝後、陸上自衛隊第15旅団を訪問した。この
    基地は沖縄県の防衛警備・災害派遣を担当、とくに不発弾処理・緊急患者空輸の
    民生協力や各地で行われる行事協力・音楽演奏支援などを実施しているところで
    あった。展示室で広報課の方から説明して頂いたが、年間800件に上る不発弾処
    理が行われている点は、実際に沖縄戦の痕跡は今日まで残っていることがわかっ
    た。また沖縄戦における日米両軍がどのように戦ったのかを映像を使ったパノラ
    マ模型を用いながら立体的に説明して頂き、この戦争が全島に及んだ局地戦であ
    り、今日の沖縄はその犠牲の上に成り立っていることを学ぶことができたことは
    よかった。

    説明の後、食堂で隊員達がとっているカレーを頂いたが、大変おいしかった。
    我々が食事をとしっていると、若い精悍な顔立ちをした隊員が次々と入って来ら
    れた。小生もなるべく「ご苦労様です」と激励の声をかけたが、皆、屈託なく気
    持ちよく挨拶をしてくれて嬉しかった。

    その後、降り出した雨の中、バスはやんばるの美ら海水族館に向い、水族館と
    植物園を見学した。ここは海洋博の跡地にできた建物であるが、平日とは言え、
    多く観光客が多かった。その後、恩納村の宿泊場所に泊ったが、夕方とは言え海
    の青さが鮮やかでリゾートとなっている理由もよくわかった。

    okinawa3 23日は「道の駅かでな」に寄ったが、展望台からは嘉手納の滑走路が見下ろす
    ことができた。広さは普天間基地を上回る感があり、平日はハリヤ―などの戦闘
    機が発着していて、騒音が続いていて会話の声も聞こえないとのことであった
    が、土、日に当たる当日は、戦闘機も格納庫に入っているのか見当たらず静かで
    あった。ベトナム戦争の時にはここからB52が発着した。基地の中には地元の
    人々の住居跡もあるし、墓地もあり、今も墓参りは基地の許可をとって出かける
    とのことで、戦争による現地の人々の生活は激変したことを物語っていた。

    続いて近くのアメリカンビィレッジで買い物をしたが、米軍向けの生活の雰囲
    気が漂っている場所が観光地となっている現実も複雑な感はあるが、受け入れる
    必要があることを認識したのだった。

    その後、那覇市内で昼食をとった後、昼過ぎに那覇空港から大阪に向かったの
    であった。

    総じて二泊三日の限られた沖縄滞在であったが、この地はいまだに沖縄戦の痕
    跡を深く残しているが、そのことを常に心して自分達が元気であることに感謝を
    すること、英霊を思い出すこと、そして今、沖縄が日本にとって重要な存在であ
    ることに真向かうことが新たな歴史をつくっていくことになることを学んだツ
    アーであった。

  • ■大阪市支部を5月11日(土)に設立することが決定

     去る2月18日(月)の午後、第2回日本会議大阪 大阪市支部設立準備会を
    神社庁会館で開催、事務局を入れて11名の参加者があった。

     今回は第1回に参加されていない方が3名参加され、改めて支部活動の内容や
    設立の意義について確認されたり、役員体制案や規約案の検討、設立総会の日
    程、企画について忌憚のない意見を出して頂き、改めて大阪市支部をつくること
    が重要であもことを実感した。

     役員体制については、最終的な結論は出なかったが、参加されたメンバーが支
    部が設立された際には役員となることを確認するとともに、設立総会を5月11日
    (土)午後2時から大阪府神社庁会館5階で開催することが決定された。

     詳細に企画内容などにについては3月下旬の第3回準備会で協議することと
    なった。

     大阪では大阪市支部が設立されると府内全域が組織的に支部で網羅することと
    なるが、何といっても大阪市支部はその中心となるので、設立総会開催のエネル
    ギー発揮こそが組織拡大に繋がることを確信している。

  • ■国会と国民が一体となって決断するとき

     このところ、わが国の安全保障 体制の基盤を覆す事件が連日、続いており、多くの国民は身の安全だけでなく、この国が周辺国の「邪悪な」戦略の前に崩壊する可能性があることを実感する機会が多くなった。安倍首相は単に怒りにまかせて抗議するだけでなく、冷静沈着な対応の中にも中国海軍の射撃管制用レーダー照射については証拠固めをし、中国側が反論できない背景をつくったり、北の核実験については逸早くわが国独自の制裁措置を出すとともに、日米共同歩調をとって制裁措置を国連安保理で決議することを盛んに働きかけ、とりあえずわが国の存在感をアピールしている。

     さらに先日の衆院予算委員会で石原・維新の会代表の質疑応答で、尖閣諸島の実効支配とは何か、現憲法の認識と改正をどのように進めていくのか、靖國神社を参拝するかしないか、攻撃することが確実な敵の基地に対しての攻撃は現憲法下でも可能であるとの見解など、考えてみると、これまでタブーとなっていた国の基本問題について重要な議論がなされた。維新も明確に改憲勢力の一翼であることが明確となった。

     ここまで来ると押し寄せる周辺諸国の恫喝に対して安倍首相は憲法問題に触れざる得ない流れの中にあることがよくわかる。自然の流れの中で、今のままではどうしようとないと嘆いている時ではなく、国会と国民が「一体となって」決断する時なのだと実感する。自然の流れとは逆にこれまで安全保障について、先延ばしにしてきた宿題をこれ以上は、棚上げにできなくなることを意味する。

     この「一体となって」の部分が、これまでわが国が置かれて情況の中で、最大のピークとなっているのではないか。

  • ■「建国記念の日をお祝いする府民の集い」に250名が参加 ~評論家の谷田川 惣氏が記念講演~

    CIMG3715 昨日2月11日、「建国記念の日をお祝いする府民の集い」が大阪府神社庁会館5階で開催され、4名の国会議員(本人2名)、15名の地方議員をはじめ約250名の日本会議会員、府民が参加した。

    今回は関係団体の行事に重なったりしたものの、案内状送付だけで多くのご参加があったり、午前中に橿原神宮に参拝されてから折り返し戻ってから参加されたり、議員の出席が年々多くなっているなど、この日を大阪の地でお祝いしたいという雰囲気は、13回を数える行事開催で確実に醸成されていることを実感した。加えて、今年が式年遷宮と出雲大社のご遷宮と重なっていることの歴史的意義も人々の意識に少なからず念頭にあるのではないかと思う。

    奉祝式典では神殿を通しての橿原神宮遥拝、国歌斉唱、千家議長による主催者挨拶、髙野・地方議員懇談会会長、村上・衆議院議員(維新)による来賓挨拶、そして参加者全員で「紀元節の歌」を唱和、衞藤運営委員長による聖寿万歳と、コンパクトであるが厳粛な熱気に包まれ、アンケートで、国歌や「紀元節の歌」を全員で唱和したことが感動したとの記されている方も多かった。また、新たな顔ぶれの国会議員の方からもお話を聞けたことはよかった。

     

    講演される谷田川先生
    講演される谷田川先生

     休憩の後、遅れて来られた左藤・防衛大臣政務官からの挨拶に引き続いて、記念講演では、評論家・「皇室の伝統を守る国民の会」委員の谷田川惣先生が「万世一系の皇統と日本」と題して、お話があった。わが国の歴史は最初から神話と皇室が存在したこと、わが国の歴史は皇室の歴史そのものであること、男系継承のように長く続くことは正当性がなければならないこと、これまでの女系天皇継承や女性宮家創設など、政府の方針は戦前と戦後を分け、戦後は新しい国となったという認識から出ていることを指摘された。その上で安倍政権が皇室典範や憲法改正をする上で、わが国の歴史は戦前と戦後が厳然と続いていることを談話という形で出すべきであり、皇室の伝統は法律を超越したところにあることを国民が認識する重要性を強調された。
    また、政府が行った女性宮家創出問題についても政府が出した論点整理Ⅱ案というのは旧皇族復帰に向け、皇族の身分を離れたお立場であっても民間の活動は許されるとすれば、皇室典範を改正しなくとも実現できるとした。
    総じて、わが国の伝統を守るとはどういうことなのかについて、深い視点から展開され、非常に説得力があり、静かな口調の中にも国を守る、不動の熱情を感じた。

     その後、事務局から国民運動を案内させて頂いた。

    今回の「府民の集い」は、一人一人が歴史を背負っており、その歴史の伝統と異なったことをなした時に、後世に続いていく子孫は伝統から切り離されてしまうという危機感を持たせて頂いた感慨を強く持った。

    その後、谷田川先生を囲んで、実行委員のメンバーで懇親会を行い、今年の意気込みも語り合うことができたひとときを過ごした。

  • ■レーダー照射を全面否定した中国

     予想していたように中国は海軍による海自護衛艦への射撃管制用レーダー照射
    について、「艦載レーダーで正常な警戒監視を保った」とし、日本側が対外公表
    した内容は事実に合致しないと回答してきた。わが国が抗議をしてから2日間の
    沈黙は結局のところも、全面否定という結論を出すためにあったわけである。

     小野寺防衛相は今回の事案について慎重に精査したとのことであるから、この
    まま中国が頑な姿勢を続けるのであれば、国際的に公表すれば真偽の程は自ずと
    明らかとなる。

     それにしても誰でもわかっていることを否定する厚顔無恥の態度にこそ、この
    国当局の異常性を改めて実感する。

     青山繁晴氏によると、中国による射撃管制用レーダー照射は、前政権時代から
    既にしかけられているようで、それを防衛相が官邸に上げても何の反応もなく、
    国民に意図的に隠していたというし、政府当局と軍に連動性があるかどうかに関
    わらず、中国は長期的計画の中で、ついにレーダー照射をして交戦の意図を示す
    ことになったと考えた方が自然であるということだった。

     今回の事案は尖閣諸島近海では、海自と中国海軍による「にらみあい」だけに
    すみそうにない気配の中で、わが国政府の揺るぎない姿勢を取り続けることである。

  • ■「建国記念の日をお祝いする府民の集い」のご案内(再送)

     安倍第2次内閣の設立により、前政権時代の国政の混乱、国益の喪失が回復されることを期待するところですが、一方で日本の誇りを取り戻す国民運動の真価が問われている時はありません。我が国の建国精神の原点である神話に思いを馳せ、皇室の伝統を再認識して、「日本を取り戻す」決意をしていきたいと思います。
     大阪から橿原神宮に参拝された方も十分に「府民の集い」に参加できる時間となっておりますので、是非、ご参加下さい。

    ・日 時 2月11日(祝・月)午後2時~4時半

    ・会 場 大阪府神社庁会館5階

    ・式 典(2時~2時40分)
      橿原神宮遥拝、主催者挨拶、各界からの挨拶、「紀元節」の唱和
      聖寿万歳

    ・記念講演(2時55分~4時15分)
      演 題 「万世一系の皇統と日本」
      講 師 谷田川 惣(やたがわ・おさむ)氏(評論家)
      【略歴】昭和47年、京都生まれ。立命館大学法学部卒業。出版社編集次長を経て、平成23
        年からフリーランスに。保守主義や皇統論を中心に雑誌等で言論活動を積極的に展開し
        ている。著書に『皇統は万世一系である』『皇統断絶計画』などがある。

    ・協力費 1,000円(正会員以上の方は無料です。この機会に正会員へご入会下さい)

    ・主 催 日本会議大阪 TEL 06-6245-5741(大阪府神社庁内 担当 丸山)

  • ■「日本の心を取り戻そう!!日本再生講演会」・大阪大会

     今夏、行われる参院選に向け、「日本再生講演会」を開催します。是非、ご参加下さい。この選挙は昨年末の総選挙に続き、参院で自民をはじめとする改憲勢力が3分の2を占めることができるか否か、「改憲選択選挙」と言って過言ではありません。
     ご参加ご希望の方は、直接、会場にお越し下さい。

    ・日 時 2月10日(日)午後6時~

    ・会 場 國民会館住友生命ビル12階 TEL 06-6941-2433
          大阪市中央区大手前2-1-2 地下鉄「天満橋」駅下車、3番出口(大阪城方面出口)から谷町1丁目交差点東へ徒歩3分、京
          阪電車「天満橋」駅東出口下車、徒歩6分

    ・講 師 ありむら 治子 参議院議員(自民党 全国区比例代表)

    ・応 援 北川 イッセイ 参議院議員
         髙野 伸生 大阪市会議員

    ※参加無料

    ・主 催 神道政治連盟近畿地区協議会

    ・問合せ 神道政治連盟大阪府本部事務局 TEL 06-6245-5741

  • ■自治体首長の出席が求められる北方領土返還祈念大会

    昨日2月7日(木)は「北方領土の日」。大阪では、庁内にある府民会議が主催して、大阪市の中央公会堂で「北方領土の日祈念大阪府民大会」が開催されたが、大ホールは2階まで満杯となった。小生も神政連大阪府本部として参加した。参加者は、行政関係者、連合、念法眞教を中心である。

    毎年、場内は参加動員をしており、満杯なのであるが、もう一つ、湧き上がるような熱気が伝わってこないが、今回はわが国領土が中韓による間接、直接侵犯、侵入による脅威だけでなく、ロシアによって戦後一貫して領土が奪われている、動かしようの事実に対して、より危機感を強め、解決の方途はどうするべきなのか、考える意味では意義のある大会であったように思う。即ち、開催の意義は明確であった。

    大会内容も教職員がビザなし視察で島民達との交流している報告や領土をめぐる中学生の弁論の模様や、元島民が当時の生活ぶりを紹介したり、大学のブラスバンドの演奏など盛りだくさんのプログラムとなっており、それなりに共鳴する点が多い。

    しかし参加者が返還運動に直接、関わっていないために、もう一つ盛り上がりがないように思われる。やはりこの大会には府知事と大阪市長は最低限、出席しなければならず、多くの自治体首長が出席しなければならないはずだ。

    東京でも安倍首相が参加して挨拶をしている。自治体主導での大会である場合、イベントだけで終わらせてしまって、穏便に済ませてしまう傾向があるが、府民を巻き込んだ大会を数多く開催したり、北方領土視察ツアーを組んでもよいのではなかろうか。

    この日、ロシアは日本の動きを牽制するかのように、戦闘機スホーイが2機、領空侵犯したが、わが国世論の動きを注視している。

  • ■子供達にも領土意識は確実に広がっている

     今日の産経紙に2月7日の北方領土の日が近づき、北方領土問題対策協会が全国自治体に対して、中高生に領土問題についての作文コンクールの実態を調査したところ、多くの自治体で作文コンクールを行っており、かつその内容については、尖閣諸島を巡る中国公船や軍用機が飛来していることを生徒は危機感を持って受け止めるとともに、応募作品が飛躍的に上っており、領土問題に関心が高くなっていることがわかったという。

     「もしかしたら戦争が起きるのではないか」「領土問題は、単に領土を奪われるのではなく、文化や日本人の心までも奪われる重大な問題だ」と記した作文など、多くの生徒は既に大人以上に中国のわが国領土・領海への繰り返しの侵犯、侵入に対して危機感を持っているとともに、領土が他国から蹂躙された場合には、文化や心まで奪われることになることを真剣に捉え、単に知識だけでなく現実に起こりうる問題であると捉えていることがわかった。
     時代が変われば、生徒の問題意識も変わるものであり、驚くに足らない。

     このことは多分にマスコミからの情報の要素が大きいが、学校教育でもしっかりと領土問題を取り上げる機会が多くなっている証左であろう。

     このことはいい傾向であるが、昨年、JCが行ったアンケート結果によれば 北方4島の名前が言えなかったり、戦前まで南樺太に日本人が住んでいたという事実を知らなかったり、尖閣諸島の位置がわからない人が半分以上いたとのことであり、実際に家庭で日本地図を開いて、じっくりと確認する機会を設けるべきであろう。

     その意味で、政府が本日、沖縄県の尖閣諸島や島根県の竹島、北方領土について、日本の立場の正当性を主張するための効果的な情報発信戦略や政府内の調整を担う「領土・主権対策企画調整室」を内閣官房に設置した意義は大きいものがある。

     毎年の北方領土の日を単なるセレモニーにすることなく、領土意識の喚起とロシアに対して、4島返還の意思はいささかも揺るぎないことを示していく、固い決意の日にしていきたい。

  • ■皇室、憲法、防衛問題を真正面から論じた論戦

     国会では冒頭より安倍政権の皇室、憲法に対する姿勢が明らかとなった。安倍首相の所信表明演説では、経済再生、震災復活、領土・領海・領空を断固守る決意と防衛費の増加、日米関係の強化、拉致事件の解決、そして議員、国民一人一人が課題を自ら解決していく責任が問われることを力強く語った。
     そして昨日の維新の会の議員団代表の平沼氏が、最初に地元岡山県の陽明学者、山田方谷が備中松山藩の藩政改革し、効果を挙げた歴史を詳細に語り、行財政改革の範をここに求めるべきとの紹介をされ、所信表明では触れていなかった皇位継承問題と憲法改正問題、安全保障問題を真正面から取り上げ、安倍政権の姿勢をただしたのである。

     普通の議員の代表質問であれば、これだけ長い時間を使い、しかも所信演説に触れていない点についての質問はなかなかできないものであるが、流石に平沼氏の演説の前にはアジはあっても申し訳程度で、誰も口には出せなかった。そして、聞く者をして国の歴史、国益とは何であるのかを考えざるを得ない雰囲気をつくっていた。

     これに対する安倍首相は前政権が画策してきた女性宮家創設問題は明確に白紙とし、男系男子継承の歴史を大切にすることを述べ、また憲法改正についてはいろいろな意見があるが、とりあえず改正条項である96条の改正を目指して意見を集約すること、防衛費アップに言及した。その意味では、このやりとりの意義は大きかった。

     また維新の会が明確にわが国の歴史と国益を守るために皇室問題と憲法問題、防衛問題を取り上げ、政権の姿勢を問いただしてことは、野党の立場でなく、国家基本問題については自民と歩調を合わせるか、それ以上に自民を牽引していくことが明らかとなった。その意味では、いままでの国会の模様とは異なっていることを実感し、維新の会の動きが今後、どのように自民と相提携をしていくのか注目される。