投稿者: 丸山公紀

  • ■櫻井先生の時局講演会に1600名結集!

     一昨日22日の夕刻、八尾市プリズムホールで、実行委員会が主催なって櫻井よ
    しこ先生の時局講演会が開催され、弁士の長尾たかし・前衆議院議員の演説も
    あったので、参加してきた。

     それにしても夕刻でありながら会場は一杯、1600名の参加者で溢れかえり、相
    変らず櫻井先生の人気度が高いこと、また実行委員会の中心的存在である長尾先
    生が民主を離党、自民党へ入党する意向を示されていることもあったこともあ
    り、話題という点からも注目されていることがよくわかった。

     この講演会自体が、解散・総選挙前から準備されていたこともあったが、この
    時点での開催もまことにタイミングがよかったのではないかと思った。

     櫻井先生は、「日本の進路と誇りある国づくり」と題して、気品のある口調
    で、わかりやすく今、脅威は中国であると断言され、概要、小生が印象深かった
    のは次の点であった。

    ・中国はTPPには反対。中国の国内事情を外に知られたくない。中国にとって
     は、TPPは経済の枠組みを超えて、国内事情が解放されていしまうツールと
     捉えている。

    ・温家宝の一族郎党が2200億万円の蓄財をしていることが、ニューヨーク・
     タイムズ誌でスクープされたが、これも中国国内ではシャットアウト。

    ・領土領海については、これまで言い続ける世論戦、法律戦、心理戦(軍
     事戦)の段階を踏んでいる。

    ・南シナ海の侵略でも明らかなように、軍事力は見せつけるだけでなく、実際に
     使用する。

    ・アジア・太平洋は中国を中心として凄まじい軍拡の時代となっている。

    ・習総書記は、就任演説の中で、「中国共産党」を20回、「偉大な帝国」を30回
     繰り返し、中華帝国の復活を目指していることが明らかとなった。また「軍事
     闘争に備える」という文言も使った。

    ・国内事情の不満を外に向け、その矛先が日本になりつつある。

    ・我が国は中国と価値観の戦いをしていかねばならない。内外に価値観の違いを
     明確に示していく。

    ・我が国には十七条憲法、五箇条のご誓文があり、広く諸問題を議論をして、そ
     れで決したことについて、内外に指し示していく歴史を持っており、中国の不
     正に対しては公正な裁きを行っていくことが必要である。そしてこの価値観の
     戦いに負けてはならない。

     以上、限りなく日本への愛情と持ちつつ、不正には断固として立ち上がる覚悟
    を持つことを迫られているよに実感した。

     またその後の長尾先生の挨拶もこれまでのしっかりとした国家観に基づいて国
    会での活動を展開し、民主党内での孤独な闘いをしてきた経緯、そして自民党に
    入党を決意した経緯などお話があったが、少なくとも議席をもった議員としてギ
    リギリの選択をしてきたお姿を垣間見ることができた。

     国を動かしていくには何が必要であるのかを提示していた講演会であった。

  • ■42回目の三島・森田両烈士慰霊祭、先生の訴えられていることが現実になりつつあることを実感

     昨日11月23日午後、三島・森田両烈士追悼42周年慰霊祭が日本協議会大阪府本
    部を中心とする実行委員会が主催して大阪護國神社儀式殿で斎行され、28名の参
    加者があった。小生も参列させて頂いた。義挙当日の25日がいろいろと行事が
    入っていることもあり、新嘗祭の日に斎行となった。

     今回は国政が解散・総選挙の只中の中であったが、とくに安全保障について自
    民党や維新の会が憲法改正を政治日程に上げようとする動きもある中、いよいよ
    三島先生が義挙の際に訴えられた檄文の通り、世の中が動いていることを肌身で
    感じていることもあり、緊張感の漂ったお祭りとなった。参列者も機関誌「祖国
    と青年」誌購読者だけでなく、メールなどを見て参加された若い方やたまたま護
    國神社に参拝に来られていたおばあさんとお孫さんが参列されるなど、新しい人
    の参列があったことはよかったと思う。

     三島・森田両烈士のご遺影を掲げ、その御霊に参列者全員が、訴えられた志を
    継承せんとして、玉串を捧げていったが、大阪府内では三島精神を受け継ぐ集ま
    りはここしかないことを改めて噛みしめ、我々の使命の思いことを実感した。

     続いて記念講演では大阪国際大学講師の酒井隆之先生から、情勢論ではなく文
    学的思想的に三島先生の拠って立つ位置についてお話があった。

     三島先生の思想的系譜は日本浪漫派の保田與重郎先生で、両先生とも権力とお
    金に代表される近代に決着をつけ、日本の理想について探究したこと、三島先生
    は戦争を体験していないが故に、戦後に取り残されたしまい、義挙に至るまで20
    年間、理想に殉じるために準備されてきた人生であったこと、戦後、独立という
    言葉が失われた時代に対して反抗してきたことなど、三島先生の思想の背景を鋭
    く解説されたものであり、新鮮であった。

     また先生は昭和47年生まれということで、義挙そのものを直接知らないが、だ
    からこそ義挙をされた三島先生という人物について遡っていったという自らの思
    想遍歴についてもお話された非常に興味深く聞くことが出来た。

     その後の質疑応答も活発に行われた。引き続いて、直会も参加者から自己紹介
    や三島義挙と人生の関わりなど、自らの原点を顧みる意義あるひとときとなった。

  • ■内容が明確な自民党の政権公約

     自民党の政権公約が昨日、公表されたが、随所に安倍カラーが出ているものであった。鳩山元首相の退場と次々と民主党議員が離党し、第3極に入ったり、新党を結成するなどの動きに代表されるように、自壊現象を起きたり、日本維新の会の公認作業の中で、地元ではこれまで「たちあがれ日本」所属で地道に準備をしてきた候補者が、合流後に選挙事情から「お国替え」を迫られるなど、有権者にとっては、乱立する政党が一体、何を目指しているか、わからない状態が続いている中で、自民党は公明に続いて、整然と政権公約を発表した。3年数か月の経過の中、野党に甘んじてきた自民が満を持して、選挙準備をしてきた表れでもある。ただし、市場では安倍政権の再登場を期待して、株価が上がり、円安になるなど好感を持って受け取られており、既に経済界は内需拡大と景気高に向けて、民主党政権を見限っている節がある。

     しかし、この政権公約では、注目すべき項目が列挙されている。まずキャッチフレーズが「日本を取り戻す」であり、前回選挙の際に民主が掲げた無理やりの「政権交代」のような対立構図ではなく、安全保障、経済、外交、教育、そして歴史・伝統・文化において、換言すれば物質的だけでなく、精神的にも、強い、美しい「日本」を取り戻そうとするイメージが伝わってくるものであった。

     次に安全保障については集団的自衛権の行使を容認すること、領海警備法を制定すること、自衛隊を国防軍とすることなど、中国の尖閣諸島への侵略の動きに対する具体的な施策を挙げ、憲法改正をしっかりと挙げているところは大いに期待できる。

     次に教育問題、歴史観の問題では、自虐史観の元凶となっている「近隣諸国条項」の見直しを行うこと、教育委員会のトップを教育長として教育行政の責任の所在を明確にすること、学制の見直し、新教育基本法に基づく教科書検定基準に沿った教科書の記述の見直し、教職員の政治活動の規制など、これまで大阪では維新の会の活動が一貫してこだわった内容となっており、少なくとも正しい教育改革を目指している。

     また大震災の復興については、全く関係があるとは言えない部分までお金がまわり、被災地の復興が遅々たる状況についても明確な指針が出され、TPP、原発においても明確な方向付けが示されているのではないか。

     その意味ではこの時点では最も明確な主張を展開しているのではないか。

  • ■日本協議会大阪府支部 三島・森田両烈士追悼42周年慰霊祭のご案内

     本会の関係団体からの行事をご案内致します。
    国政の行方が、混迷している時であるからこそ、自らの拠って立つ位置を確認
    する意味があると思います。

     政治の変革が期待出来る今こそ、志ある政治家ならば【改憲選択】の一点で集
    結すべきと思います。しかしながら報道の多くは些末な小異についてばかりで哀
    しい限りです。 三島義挙より四十二周年の慰霊祭を前に、「憲法に体をぶつけ
    て死ぬ奴はいないのか。」 現状を変える力の至らなさを恥じるばかりで三島先
    生の言葉が心に突き刺さります。
    参集される皆様と共に、三島・森田両烈士の慰霊祭を齋行し、憲法改正を前に進
    める志の誓いを共に致したく、三島・森田両烈士の慰霊祭及び講演会を皆様にご
    案内申し上げます。

    と き    平成24年11月23日(金)午後2時~4時半(午後1時半 受付)
          
    ところ    大阪護国神社 儀式殿「高砂の間」(境内の一番奥)
            大阪市住之江区南加賀屋1-1-7
            TEL 06-6681-2372
            地下鉄四ツ橋線「住之江公園」駅下車、①番出口よりすぐ
    参加費   社会人 2000円、学生 1000円 (玉串料・直会含む)
    式次第   第一部 三島・森田両烈士追悼四十二周年慰霊祭(2時~3時)
          第二部 講演  酒井 隆之 氏(3時15分~4時15分) 
              講師紹介 大阪国際大学講師
               第31回新潮新人賞【評論・ノンフィクション部門】
               賭け、待ち、決着す―三島由紀夫と近代の青春―
          第三部  直 会(4時20分~5時20分)         
                 
    ● 申込締切 出欠の有無を11月22日(木)までに、下記のお電話、FAX、
          メールまたは連絡先へお入れ下さい。
           (ご欠席の場合でも献歌をお送り頂ければ幸いです。また、当日
            参加も受付いたします。)
    ●主催  三島・森田両烈士追悼四十二周年慰霊祭実行委員会
         〒563-0032 池田市石橋1丁目20-20 広中房男    
         FAX:072-763-4571
         TEL:090-2400-0707(運転・会議中等で電話に出られ
            ない場合は伝言への録音をお願い致します。)
         Eメール:qqdq3wcn9@dune.ocn.ne.jp

  • ■天皇陛下が沖縄県民を守って下さっていることを実感した7000名の奉迎提灯パレード

    天皇皇后両陛下の「豊かな海づくり大会」のご臨席に伴う沖縄行幸啓に際し
    て、実行委員会による18日の提灯奉迎活動をお手伝いするために、17日から沖縄
    入り、19日の午後に帰阪した。

     両陛下を心からお迎えしようする奉迎の雰囲気が現地では漲っていて、全国が
    解散、各党派の離合集散の動きの中で、何か忙しさの空気が漂っている中でも、
    ここだけは全く別世界であるという実感が大阪に戻って来てから益々大きくなっ
    た。沖縄は気候的にも、そして人々の心も温かった。

     両陛下の行幸啓は平成16年から8年ぶり、そして皇太子時代も含めると実に9回
    目となる。いかに両陛下が直接、戦争によって軍とともに戦い、倒れられた英霊と
    ご遺族の方々へ慰霊と励ましのお気持ちを強くお持ちであるかが拝察される。

     17日の昼過ぎに那覇空港に到着。残念ながらこの日で雨であったが、丁度、両
    陛下が空港にご到着された所に出くわした、空港玄関前の通路は、既にそのこと
    を知っている人々や通行人で並んでいた。腕章をした学生の実行委員のメンバー
    が、柵に横断幕を付け、小旗を集まった人々に配布し、また元気よく、万歳三唱
    の練習をしており、もうお迎えしたいという気持ちがつくられていた。

     程なくして、ご料車がゆっくりと進み、奉迎者の歓声が大きくなっていく中、
    窓から両陛下が優しい、にこやかにお手を振られた瞬間、万歳の声が鳴り響き、
    感動は最高潮となった。もう天候など、この瞬間には関係がない。

     その後、実行委員会事務局の置いている波上宮に行き、提灯奉迎パレードの概
    要と基本業務の打ち合わせに参加した。全国から、お手伝いにかけつけていた
    が、近畿からもこの打合わせに約10名参加しており、驚きとともに感謝の思いで
    一杯であった。我々、地方からお手伝いに行ったメンバーは、パレードの各梯団
    の責任者ということであった。

     それにしても、パレード集合場所である緑が丘公園での集い、そして県庁前広
    場での奉迎の集い、そして提灯奉迎場所の奥武山公園での集いと、パレード行進
    をする計画であり、大阪ではここまでのイベントを開催すること難しいと実感し
    つつ、ここまで準備をしてきた実行委員会メンバーには大変な事務量をこなして
    いるのだなあと思った。

     その後、雨の中、出発地点から奉迎地点まで下見を行なった。

     下見終了後、私達、近畿のメンバーは、懇談しながら、明日の英気を蓄えた。

     当日は、晴天となり、絶好のパレード日和となった。小生は、午前中にもう一
    度、人で下見を行ない、その後、12時半に緑ヶ丘公園に集合、公園では、奉迎者
    の整列のラインを紐で付けたり、提灯に棒をつけたり、ろうそくの支え用の金具
    を曲げる作業を行ったが、4時位になると次第に人々が集まってきて、奉迎の気
    分も高まっていることを実感した。皆さん、年配の方々ばかりでなく、若い人が
    仕事を終わって集まっている人々も多かったように思う。

     少しずつ、陽が落ちていく中で、5時過ぎからオープニング演奏が行われ、獅
    子舞、カラーガード、琉球国祭り太鼓が続き、6時には出発宣言となった。参加
    者は公園一杯を埋め尽くし、約3000名に膨れ上がった、6時に出発、小生も第4
    梯団の責任者となり、マイクを持ち、万歳の先導をした。とにかく、皆さん、奉
    迎地点まで、約2キロの長い距離で、先導に対して、一生懸命、連呼して頂い
    た。とくに国際通りでのパレードは、沿道のお店かから、おじい、おぱあや、観
    光客も提灯や小旗を持っていて、皆、嬉しそうにこちらを見たり、中にはパレー
    ドに加わった方もおられた。

     約45分のパレードの後、奥武山公園では、両陛下のお出ましの7時55分まで待
    機することになるのであるが、提灯に再点火の準備をしながら、ここでも実行委
    員会メンバーの挨拶があるのだが、瞬く間に時間が過ぎた。

     そして7時55分、ハーバービューホテル9階の明かりが点滅した後、明かりが
    つき、両陛下がお出ましになられていることを、実行委員会の司会が知らせる
    と、一斉に提灯を上下、左右に揺らした。ホテルから約400メートル離れている
    こともあり、肉眼では両陛下の提灯を認識することはできなかったが、司会のメ
    ンバーがこちらの声は両陛下のお立ちの部屋に流れていることを案内すると、一
    段と声が大きくなり、両陛下とつながっていることを確信した。

     ご答礼約5分間、素晴らしい奉迎風景となった。

     実行委員会発表では、県庁前の集いから合流した人々が約2000、そして実行委
    員会その他、周辺の人々を入れて7000名ということであったが、確かに、大阪の
    規模の倍の規模はあったように思え、規模からしても只ならぬものであると思った。

     その後、お手伝いのメンバーで懇談会となったが、充足感に満たされたパレー
    ドとなったことを讃え合うひとときとなった。天皇皇后両陛下の沖縄を思われる
    大御心と、それに応えようとする県民の心の絆が、いろいろな問題があろうと必
    ず、乗り越えていくことができることを確信できたパレードになったのではない
    かと思う。

     実行委員会メンバーのチーム力がパレードの大成功を勝ち取ったことをかみし
    めるた。

     つくづく我が国は、両陛下によって守られているのだと思ったのである。

     大阪でも準備から当日に至る経過を是非、地元で反映させたい。

  • ■国政が混乱しているからといって、パブリックコメントの応募の手を緩めてはならない

     本日16日、衆院本会議で国会は解散する。野田首相が党首討論の中で、衆議院の1票の格差是正と定数削減をすることに合意してもらえば、16日に解散すると明言したことより、一気に国会は選挙戦モードに入った気配がある。今まで「決められない政治」を展開してきた国会は、遅きに失したとは言え、首相の明言によって、一挙に逼塞して状況が堰を切ったように動き出した感がある。

     民主党内では、早期解散に反対する者や、TPP参加に反対する者、そしてこれまでの民主党の路線に相いれない者が、次々と離党表明し、第3極勢力に入ったり、新党を立ち上げたり、既成政党に入ったり、自壊現象が進行しているが、この動きは誰も止めようがないようだ。ある意味では、次の課題に対応するためには、通過せざるを得ない現象と考えるべきだ。

     まだ詳細なコメントは控えたいのだが、例の「女性宮家」創設問題についての政府が公表した「論点整理」に対するパブリックコメントの応募については、解散・総選挙があろうとなかろうと、国政の混乱に関係がなく、12月10日の締切りまでは気を抜いてはならない。何故ならば、役人は随分前から女系・女性天皇の実現するために皇室典範改悪を企図してきたので、その結果が18年の有識者による報告書の公表であったことを考えるならば、逆に国民の意識が選挙に向くことによって、万世一系の皇室の伝統を守ろうとする世論が停滞することを狙っているのではなかろうか。

     その意味では、今、この時に国民が油断してはならない。その証拠に政府は今のところ、12月10日の締切を中止していない。

     一人でも多くの皆さんにパブリックコメントへ、皇室の伝統を守る、正しい意見を出して下さい。

  • ■閉じられた衆院予算委員会

     衆院予算委員会での質疑のやりとりでは、「近いうちに」の解釈についての議
    論が先行して、米国大統領選でオバマ再選をどう見るのか、中国の新リーダーに
    確実視されている習近平が就いた場合に、これまでの胡路線とはどこが違うの
    か、そして韓国の朴候補はどうであるかなど、わが国をとりまく国際環境の変動
    に対してどう臨むのかの議論が全くない。確かにこれらの問題は外交委員会で議
    論すべきことかもしれないが、こんな閉じられた世界で一体、論じていること自
    体、世界の動きが取り残され続けている感じがする。

     既に各党はマスコミ操作によって、議員は浮き足立ち、与党・民主党内部では
    解散・総選挙は時期尚早であるとして、党内議論が分裂し、片や自民党は民主党
    政治は既に死に体であるから、とにかく早急に解散せよと言い、第3極に至って
    は選挙区に候補者を出す準備が間に合わないとして、地方議員にも国政に出るこ
    とを勧誘している。

     解散権を握っているのは、あくまで野田首相であるから実は選挙がいつになる
    のかは当の野田首相しかわからないわけである。ここは解散時期がどうであるの
    かよりも、何を選挙の争点にするのかを真っ先に標榜することである。簡単に言
    えば、現政権とは違う国家観を明確に標榜することである。

  • ■政府・民主党、人権委員会設置法案、国会での審議断念か

     国会では解散風が吹き荒れ、マスコミでは軒並み、首相が年内にも解散・総選挙を行うとの報が流れているが、特例公債法案成立、国民会議の立ち上げ、衆議院選挙制度の「0増5減」の1票の格差是正の先行成立など、環境整備に一つも不安材料を残すことがないようにするために、自民党が反対する人権委員会設置法案の審議入りは断念した模様であるが、まだ油断することはできない。

     いずれにせよ、解散の時期は近いことは間違いがない。こうなると民主党は総選挙の争点をどこに置くかが注視されるところであるが、自民、第3極勢力は、TTPに加盟することではなく、憲法改正問題であることを主張し続けることができるかどうかが、自ずと総選挙の争点になることを肝に銘じるべきである。

    ●人権救済法案審議入りを断念 政府・民主党[産経ニュース 2012.11.12 23:51 [民主党]より抜粋]

     政府・民主党は12日、人権侵害救済機関「人権委員会」を法務省の外局として新設する「人権委員会設置法案」(人権救済法案)の今国会での審議を断念する方針を固めた。法案に反対する自民党を押し切る形で審議入りすれば、特例公債法案をめぐる与野党修正協議に影響が出かねず、今国会成立は困難と判断した。

  • ■大阪市の教育振興基本計画の中間案が判明

     ようやく大阪市では教育振興基本計画が市長と市教育委員が協議、中間案公表
    の後、再協議して策定される展望がたったようであるが、首長のリードによる数
    値上の教育目標が立てられることは一歩前進である。

     ただ、英語教育の導入を小1から行おうとしていること、また中3で英検準1
    級の取得というのはどうかと思う。一方では、「読む」「書く」「聞く」「読
    む」という国語力も育てようとしているわけであるから、その整合性をしっかり
    とつけることが必要である。

    ●「中3で英検準1級、小6で3級」 大阪市教育計画、理数系教員に民間人特
    例も[産経ニュース 2012.11.6 10:13より抜粋]

     大阪市立学校で来年度の教育施策の基本方針となる「教育振興基本計画」の中
    間案が5日、判明した。英語教育を重視する橋下徹市長の姿勢を反映するよう
    に、中学3年で英検準1級、小学6年で同3級の取得という目標を明示。人材が
    不足する理数系教員の確保策としては、教職員免許を持たない一般社会人が、現
    行の特例制度を利用して教壇に立てる措置を講じることも盛り込むなど、特色あ
    る内容となっている。

     大阪市では、5月に制定された教育関連条例に基づき、市長と市教育委員が協
    議して教育振興基本計画案を策定することになり、現在、市教委を交えた有識者
    会議で中間案の策定を進めている。市長と教育委員がさらに協議して成案化し、
    来年2月に市議会に提出、議決を経て同計画案と教育目標が最終決定する。

     中間案では、英語の発音とつづりの規則性をルール化した学習法「フォニック
    ス」を使った英語教育を小学1年から実施すると明示。具体的な到達目標とし
    て、小学6年で英検3級、中学3年で準1級の合格を目指すことを盛り込んだ。
    文部科学省によると「公立小でフォニックスを使った英語教育は全国でも聞いた
    ことがない」という。

  • ■お勧め書籍の紹介

     夏以降、読んできた書籍の中で心に残ったものを紹介したい。是非、一度、手
    に触れて頂ければ幸いです。

    ・「私はなぜ『中国』を捨てたのか」 石 平 著(WAC)
                        (定価 本体886円+税)
      この書は同氏が自分の来歴や素性やアイデンティティ形成のプロセスを深く
     掘 り下げて「総点検」した上で、日本人になるまでの心の軌跡を表したもの
     となっている。そして民主化運動の中での天安門事件が何故、起きたのかを共
     産主義の背景を分析するとともに、その後の愛国主義精神高揚運動が新たな中
     華主義を生んでいることの危機感と自身が今後も闘い続けることを決意した書
     となっている。

    ・神社新報ブックス16「次代へつなぐ葦津珍彦の精神と思想」(神社新報 編)
                        (定価 本体1000円+税)

      戦後、わが国の文化・伝統を守る運動に大きな足跡を残して来られた葦津先
     生の精神と思想を紹介したもの。常に思想的闘いだけでなく、組織をどのよう
     につくれば効果的であるのかを考え抜かれた先生の課題への姿勢がゆかりの
     人々の筆により、その輪郭が明らかとなった内容である。

    ・「約束の日 安倍晋三試論」 小川榮太郎 著(幻冬社)
                        (定価 本体1000円+税)
     かつて「戦後レジームからの脱却」を目指して果敢に闘ってきた安倍氏の活動
     の軌跡をマスコミが取り上げて来なかった真実ー総理辞任表明の背景を克明に
     迫っている。その表現は、著者が文芸評論家ということもあって、詩的であ
    り、ダイナミックなところもあるが、戦後初めて体制変革をしようとする安倍氏
    の面目躍如の感がある。第2幕―これまで成し遂げて来れなかった仕事を十分に
    しようとする道筋はもう敷かれているという確信を持った。